お題という名の紙へ

まだまっしろなそこになにをかこう

この素晴しき地球(ほし)5のお題

1 全てはここから始まる
その存在がこの地球に生れ落ちた日。
ある者は歓声を上げ、ある者は悲鳴を上げた。
そう、全てはここから始まった。
2 命の根源、還りつく場所
私の命は人の手によって生み出されたもの。
決して産み出されたものじゃない。
それでもいつかこの地球に還ることが出来るだろうか。
3 目で見える何かに縛られて
これまで私は自分の存在に縛られていた。
親かもしれない人達から要求される性格、容姿、そして能力。
でも本当の私はこんなものじゃない、わたしは実験体じゃない。
4 僕らが生まれたこの場所
私が生まれたこの地球。
それ以外の者達が産まれたこの地球。
何も変わりはしない、こんなにも単純なことだった。
5 踏みしめる大地
私の存在を手にしたいと望む者、私の存在を消したいと望む者。
それら全てを敵に回して私は今この大地に立つ。
この地球にうまれた私は他の人と何も変わらないから。

木々と鳥々5のお題

1 小鳥のさえずり
今日も窓から春の声がする。
まだ窓を開けると少し冷えるから本当は怒られるんだけど。
でもこうしていると僕は生きてるって実感できるんだ。
2 頬をなでる風気持ちよく誘う
俺は最近よく考えてしまうんだ。
あいつが好きな、春にはまだ少し早い風があいつを連れて行くんじゃないかって。
それがとてつもなく不安でたまらないんだ。
3 温かく見守るもの
本当は知っているんだ、こうすることで君に不安に与えてること。
それを知っていて僕は甘えてる。
ごめんね、でもそうじゃないと生きていることを忘れてしまいそうなんだ。
4 その存在に支えられ
心の何処かでは俺だって分かってるんだ。
日を追う毎にあいつが弱ってること、それぐらいの付き合いはしてきたから。
だから俺は絶対あいつに泣き顔を見せちゃいけないんだってことも。
5 さよなら告げる鳴き歌
ありがとう、今日までずっと笑っていてくれて。
本当はもう一度桜の咲く姿が見たかったけど、それももういいんだ。
だから最後になる今日ぐらい泣いてもいいんだよ。

愛し求めて5のお題

1 過激な発情期
いつもと変わらない姿でいるお前なのに。
なんでどうしてこんなに興奮するんだろう。
それはきっと俺が過剰な発情期だから。
2 求めに逆らう右手足
急に押し倒されたら誰だって抵抗するでしょ。
あなたの求めに逆らう右手足だって私のせいじゃないわ。
私は雑誌の続きが気になって仕方ないんだから。
3 動かない体でも想う人
結局終わってみればなんて事はなかったけど。
あなたのせいでこれからご飯を作るはずだった私の体は既に疲労困憊。
そんな動かない体でも想う人があなたなんて私だけ損な気分。
4 痛みさえ快感に呑まれ
こうして痛みに襲われる瞬間は苦手。
痛みさえ快感に呑まれて何もかもを許してしまいそうになる。
あなたがそれを分かっているとは思わないけど。
5 桃色ドリーム
いつもはそっけないあなた。
やるときはてにおえないあなた。
どんなあなたも私の中では桃色ドリーム。

WALTZ(materialより)

1 W: Waltz 円舞曲
こうして貴方と共にステージに立てただけでよかった。
貴方はそれ以上のものをくれると私に言ったけれど。
私にはこの位置が一番相応しい。
2 A: Alice 不思議の国のアリス
私のことなど記憶の片隅に留めてくれればそれでいいのです。
幻想の世界に住む永遠の乙女。
そんな幻を求めていては貴方が迷いの人になってしまう。
3 L: Limit 限界/極限
もうこの心を抑えることは出来ようはずも無い。
君を求めるように毎晩嘆くこの心は。
どうすれば君は私の樹に留まってくれるのか。
4 T: Triangle トライアングル/三角形
私は君と私で結ばれたかった。
私は貴方とあの人と私でいたかった。
1粒の波紋は愛おしくその形の中ではね返り、やがて消える。
5 Z: Zero 零
私の中からあの人を消してしまおう。
初めから無かった事にしてしまおう。
そして貴方の前から消えてしまおう。

なすがまま5のお題

1 のどに透きとおる
体内に取り込まれてゆく水の流れ。
それは人間の本能的な部分を強く刺激する。
徐々に咽の渇きを潤していくように。
2 感じるままに
人間とは機械よりも単調な生き物だ。
最終的には自分がしたいと思うようにしか行動できないのだから。
五感を持つとはそういうことだ。
3 自然と入り込んでくる
それは最初からそこにあった。
そう思わせる何かがそこにあった。
だからこそ私達は貴方に従うと決めたのだ。
4 駆け上がる螺旋階段
何もかもの雑念をはらって一心不乱に駆け上がる。
ただ体がなすがままに従って足を前に前に。
全ての思考を階下に置き去りにして。
5 丘の上に立つ
人々が祭り上げた英雄がひっそりと丘の上に佇む。
その同じ丘の上で1つだけ思う。
貴方は最後まで幸せでいられたのか、と。

けじめをつける5のお題

1 私が私であるために
私という私はここにしか存在しません。
それでも私は何処にもいないと感じてしまいます。
私が私であり続けるためにはまずこの感情を捨てなければなりません。
2 今出来ること
私は自分が機械人形であるように振舞います。
でなければもう前を向いて歩くことも出来ないのです。
そうすることが今私に出来る唯一のことなのです。
3 最悪のケース
私の目の前から誰かがいなくなる。
その光景を涙も流さずに笑って見ていることにふと気付いてしまう。
これは予測される限りでの最悪のケースでした。
4 決断する勇気を
私は遂に1つの真実にたどり着きました。
どうしようもない私に一筋の光が見えたのです。
後は世界でたった1人が決断する勇気をくれるだけでいいのです。
5 どうか許して下さい
これでもう誰にも叶えられることはないでしょう。
私の望みは自分という確かなものを持つことでした。
それが出来なかった世界に絶望する私をどうか許してください。